剤形の特徴と使い方
丸い薬、白い粉薬・・・お薬にはいろんな形をしたものがあります。 ただの白い錠剤と思っていた薬が、実は特殊な加工がしてあり1日1回飲むだけで効果がある、 ということも珍しくなくなりました。 このページでは、剤形の特徴と正しい飲み方を説明します。

内用薬

特徴

飲み方
散剤とはいわゆる粉薬のことで、1種類又は2種類以上の粉末をまぜたものです。腸からの吸収が錠剤やカプセル剤に比べて早く、効果がすぐにあらわれます。 コップ一杯のぬるま湯か水で飲みます。ひと口で飲めたと思ってもあと2〜3口は水を飲んでおきましょう。
顆粒剤とは粉薬の中でも比較的粒子の大きく、粒がそろっているものをいいます。苦いお薬を苦くないようにコーティング加工したものや、コーティングの厚みなどを変えて成分が溶け出す時間を調節したものがあります。 顆粒剤を噛みつぶすと苦味を感じたり、期待どおりの効果が得られなくなりますので、口に含んだら、そのままぬるま湯か水でお飲み下さい。
解けやすく吸収されやすいように圧縮形成したもの(裸錠)、苦い薬のまわりを砂糖でコーテイングしたもの(糖衣錠)、胃で溶けずに腸で溶けるよう加工したもの(腸溶錠)、効果を持続させるため特殊なコーティングしたもの(徐放錠)などがあります。 錠剤が溶けるためには、ある程度の水分が必要です。錠剤が食道に引っかかっていると潰瘍の原因にもなりかねません。必ずコップ1杯程度の水で飲みましょう。腸溶錠や徐放錠は砕いてしまっては期待した効果がえられません。錠剤はそのままの形で飲みましょう。
一般的に、ゼラチン質で作られたカプセルの中に粉や顆粒状の薬を詰めてつくられています。液状の薬を詰めてあるソフトカプセルや、効き目が持続するように工夫されたカプセル剤もあります。 コップ1杯の水かぬるま湯でお飲み下さい。水なしで飲むと、のどにひっかかって炎症を起こすことがあります。また、カプセルをはすして飲むと、苦みを感じたり、期待どおりの効果が得られなかったりするので、そのままの形で飲みましょう。
液剤は薬の成分が溶けているため、固形の薬に比べ、効き目が早いです。ドライシロップそのものは甘い粉末ですが、水に溶かして飲んでもよいです。 指示された量を正しくはかって飲みましょう。お子さんの薬は大人がきっちり飲ませてあげてください。水に溶かしてある薬は保存が効かないので、2週間たったものは使わないでください。

外用薬

特徴

使い方
基剤の種類によって、軟膏、クリーム、ローション、エアゾールがあり、いずれも皮膚から薬剤を吸収させ、効果をあらわすくすりです。 塗り薬でも、効果の穏やかなものから、強力なものまでさまざまです。医師の指示された用法・用量を守り正しく使用してください。
液剤の入った容器から、直接目にさすいわゆる目薬です。 1回1滴を点眼し、1分くらい目を閉じるか目頭をそっとおさえます。コンタクトレンズを装着している人は、はずしてから点眼してください。2種類以上の目薬を使用するときは5分以上間隔をあけて点眼してください。点眼薬は雑菌に汚染されやすいので容器の先をまつ毛やまぶたに触れないように点眼してください。
鼻の穴に噴霧する薬で、アレルギー性鼻炎などの治療に用いられます。 鼻をかんでから容器の先を鼻に入れ、1〜2回噴霧します。薬剤が雑菌に汚染されないよう、容器に付着した鼻汁をふき取り、キャップをして保管してください。
丸い円筒形の薬をお尻の穴にいれると、体温で溶けて薬が直腸から吸収され効果をあらわします。胃腸障害が少なく、短時間で効果があらわれます。 先の方から肛門に挿入し、直腸まで(大人の場合は約2.5cm、幼児は約1.5cm)指先で押し込んでください。入りにくいときは坐薬を水にぬらすと入れやすいでしょう。
皮膚に貼った薬剤が皮膚から吸収され、一定の時間、効果が維持されます。肩こりや捻挫には消炎鎮痛剤の配合されたハップ剤が効果があります。最近は狭心症や喘息の治療に用いるテープ剤もあります。 筋肉痛や関節痛に用いる湿布剤は患部をおおうように貼ります。狭心症や喘息に用いるテープ剤は胸や背中など、指示された部位に貼り、原則として24時間おきに貼りかえます。
液体の薬剤をエアゾール(霧)状にし、口から吸い込んで、気管支喘息の予防や治療に用います。吸入補助具を使うと効果的に吸入できます。 使用前に軽くふりまぜて吸入をしてください。吸入後はうがいをしてください。吸入薬は指示された用法・用量を守り、自分の判断で中止したり増量したりしないでください。
液剤や顆粒を水に溶かし、口腔内や喉の殺菌や感染の予防に用います。 液体のうがい薬は1〜2目盛りを、コップ1/3ぐらいの水(約60ml)でうすめて、うがいをして下さい。3回ぐらいに分け、顔の角度を変えてのどや口のすみずみまで液がいきわたるようにうがいをすると効果的です。