ED治療について考えてみよう

EDとは、性行為時に十分な勃起が得られずに満足な性行為ができない状態のことと言われていますが、このページを見ているということは実際にEDで悩んでいる男性であったりパートナーの男性がEDかもしれないと思っている女性の方ではないでしょうか。
EDは、「性行為が十分にできないだけ」と思われがちですが、EDになっている人は高血圧や動脈硬化など他の生活習慣病を合併している確率が高いという深刻なデータもあります。EDの原因の1つとして血管に起きる障害がありますが、これはNO(一酸化窒素)の分泌量が減り動脈が硬化したことで起こる症状であり、同じくNOの分泌量が減少することで起きる高血圧や脳梗塞などの生活習慣病と比較してもEDは目で見える症状なので異変に気づきやすく、EDと同時に他の疾患を疑うきっかけにもなるのです。
つまりEDを治療をするということは他の生活習慣病を予防することにも繋がります。
また性行為はカップルや夫婦間を円滑に進めるためにも必要なことではありますが、中にはEDで十分な性行為を行えていない男女もいます。
このようにED治療について考えるということは自らの今後のことはもちろん、パートナーとのこれからについても考えるということを意識しておきましょう。
女性も気にするEDの症状
EDは実際になってしまった男性がその症状に悩みがちですが、意外とEDを気にしている女性も多いのです。彼氏や夫が性行為時に勃起しないという状態が続くと、女性も自分に魅力がないのかと考えるようになり性行為に消極的になってしまいますし、パートナーがEDなのかと疑っていても相手を傷つけたくないという理由からなかなか言い出せずに不満だけが溜まるという状態が多く見受けられます。
そうなってしまうと最悪の場合、EDが原因でパートナーとの縁を切ってしまう、もしくは女性が不倫や浮気に走ってしまうケースだって実際にあるのです。
ですが自分がEDだと認識していても実際に治療に乗り出そうと病院などの医療機関に足を運ぶ人は少ないというのも事実なのです。これは「EDになっても性行為が十分にできないだけで、普通に生活する分にはなにも支障がない」と考えたり、「EDで病院に行くのが恥ずかしい」などの理由で受診をしない男性がいるからです。
EDは性生活に影響を及ぼし、性生活にマイナスの影響が出ると夫婦生活にヒビを入れる可能性だってあります。
もしEDに対してまだ何も治療をしていないのであれば、早めに行動を起こすことをおすすめします。
EDは日本でも1000万人以上が悩まされています
EDに悩まされている男性は実に1000万人以上、男性の約3~4人に1人はEDだというデータも出ており、年齢別に見ていくと一般的には年齢が上がるにつれEDの割合も増える傾向にあります。40歳以上になると約半数の男性がEDになっているということですが、最近では若者のEDも深刻な問題として取り上げられています。

その原因としてはストレスなどが原因で起きる機能性ED(心因性ED)がほとんどと言われており、仕事上や人間関係に疲れ・ストレスを感じてしまう男性に起きるのです。ましてや草食系男子という言葉があるように、物事を控えめに考えてしまう男性もいることから、初めての性行為で失敗してしまったなどの経験があると女性に対してもプレッシャーをかけられているようなストレスに悩まされ、EDに繋がってしまうという悪循環が生まれてしまいます。
症状にも重さがあるんです
EDと言ってもその症状により「軽度ED」、「中等度ED」、「完全ED」と分類分けすることができます。
- 軽度ED:時々性行為ができない
- 中等度ED:たまに性行為を行える、性行為時に勃起した状態を維持することができる
- 完全ED:勃起ができなく、性行為ができない
と分けることができ、1000万人以上の男性がEDだと記載しましたが、この数字は中等度EDと完全EDを合わせた数であり軽度EDを合わせるとさらに増えることになります。
EDの原因は人により様々
EDの原因は主に機能性ED(心因性ED)・器質性ED・混合性ED・薬剤性EDの4つに分けることができ、原因によって治療法が変わるものもあります。大抵はED治療薬での治療が行えますが、わざわざ薬を服用しなくても改善できるEDもあるので、まずは自分のEDの原因がどれに当てはまるのかを調べてみましょう。
機能性ED(心因性ED)は精神状態に左右される
機能性ED(心因性ED)とは、一般的に緊張や自信の喪失などの精神的な要因が考えられ、若い人がなるEDの大半がこの原因に当てはまります。これをさらに細かくすると現実心因と深層心因の2つに分けられます。
現実心因とは日常に起こり得るストレスなどの心理的な原因と考えられています。性行為時に女性から高圧的な態度や言動をとられてしまったり、短小の男性が自分の性器に持つコンプレックスからストレスを感じてしまったりなど精神的なストレスがかかる時に起きますが、中には性行為や女性との関係だけではなく、職場でのトラブルやストレスなどの外部的な要因が原因になることもあります。
深層心因とは現実心因のような日常に感じるストレスよりもさらに深い、心の奥底に潜んでいる恐怖やトラウマなどが原因となります。例を挙げると幼少期にした体験や抑圧された不満、ホモ・セクシャルなどがこれに該当します。
現実心因と深層心因では深層心因の方がより複雑とされており、治療も比較的難しいとされています。
器質性EDは血管や神経に障害がある場合に起きる
器質性EDは、血管やホルモンの分泌などに問題がある場合に起こるEDであり、その要因も様々あります。
年をとってくると動脈硬化を起こしやすくなりますが、動脈が固くなると血液の流れが悪くなることで勃起するのに必要な血液を流すことができなくなるために勃起ができないという状態になってしまいます。これが加齢でEDになりやすいと言われている原因の1つです。
また勃起というのは性的な刺激を受けた際に神経を通じて脳から信号を送り勃起状態へとなりますが、そこを介する神経に何かしらの障害があった場合に脳からの信号がいきわたらずに勃起ができなく、EDとなってしまいます。パーキンソン病など神経に疾患がみられる場合が挙げられます。
内分泌性のEDもあります。これは勃起力を維持する効果があるテストステロンという男性ホルモンの低下が原因の1つと考えられており、テストステロンが低下することによって勃起力も弱まってしまいます。このテストステロンは20代付近をピークとし、加齢とともに減少していきます。
このようにEDには様々な原因がありますが、動脈硬化やテストステロンの減少などの加齢に伴い起きる変化がEDを促進させるのです。
他に考えられる器質的要因と言えば、手術や外傷が原因となる場合もあります。前立腺肥大症や直腸がんなどの手術の際に勃起をするのに重要な役割を果たす陰茎海面体の血管を傷つけてしまうとEDに繋がってしまいますし、交通事故などで外傷を負ってしまった場合、脊髄や骨盤に損傷が出てしまうと、勃起ができない状態になる可能性があります。
機能性・器質性の原因が混じったEDを混合性EDと呼ぶ
混合性EDというのは上記で説明したストレスやコンプレックス、昔のトラウマ等が原因で起こる機能性EDと、血管やホルモンの分泌等の障害が原因で起こる器質性EDが混在しているEDになります。治療する際は精神的な面と血管などの器質的な部分との両面からED治療について考えなくてはいけません。
薬剤性EDは他に服用している薬の影響で起きる
他の疾患の治療薬を服用していることが原因でEDになってしまうこともありますが、その治療薬によってEDが引き起こされるメカニズムはそれぞれ違うとされています。
身近なもので言うと高血圧の治療薬である降圧剤が挙げられます。降圧剤は体の循環器系に作用する薬でありますが、高血圧によって動脈硬化が確認されている人が降圧剤を服用するとさらに血圧が低下してしまい、性器まで血が流れにくくなることによってEDになってしまうのです。
また、抗うつ剤のような中枢神経に働きかける薬剤もEDになってしまう原因のひとつとして挙げられます。抗うつ剤の副作用には、性欲の減退や勃起・射精ができなくなる性機能障害(勃起障害)が起きることが報告されています。具体的には、抗うつ剤は勃起をコントロールしている脳内の視床下部の働きを抑制したり、視床下部からの情報伝達をブロックする作用があるとされており、この作用によってED症状を引き起こしてしまうといわれています。
ED治療について
ED治療は、生活習慣の改善、機能性EDの人にはカウンセリングなどの心理的な治療法、薬剤性EDの人には該当する薬の減量や服用の中止のように原因などの要因によって治療法も変わっていきますが、一般的には薬物治療が行われることが多いです。
薬物治療は大きな副作用が起きることも少なく安全性も確かなのですが、この薬物治療には様々な欠点もあります。

なぜかというとまず薬を入手するには病院に行かなければいけませんが、ED治療薬は保険が適用されないので処方されても全額を自分で支払わなければいけません。ED治療といえば有名なところだとバイアグラがありますが、バイアグラは1錠約1500~2000円が相場となっています。性行為のたびに服用すると考えると、5回性行為を行っただけで約10,000円もかかってしまうことになるので、服用を続けるのが金銭面でも厳しくなってしまいます。
また、そもそもEDで病院に行くのが恥ずかしいと感じている男性もいるので、ED治療薬を入手する手段がないと困っている男性も多いでしょう。
そこで今注目されているのが、ジェネリック医薬品と個人輸入代行サービスです。
ジェネリック医薬品は先発医薬品と同等の効果
ジェネリック医薬品とは先発医薬品の特許が切れた後に他の製薬会社が製造・販売した医薬品のことで、後発医薬品とも呼ばれています。ED治療を例にすると先発医薬品のバイアグラに対しカマグラゴールドやシラグラがジェネリック医薬品に該当します。
ジェネリック医薬品の特徴としては、
- 先発医薬品と同じ主成分を使うことによって同等の効果が得られること
- 金額が先発医薬品と比べると破格の安さ
などがあります。
添加物の違いも多少ありますが、先発医薬品と同じ主成分で作られていること、そして厳しい試験を経て厚生労働大臣の承認を受けるなど製造・販売を行うまでに様々な過程をこなしているので薬の効き目や品質、安全性も保証されています。
また、ジェネリック医薬品は先発医薬品に比べ開発費が少なく済ませれることで販売価格を低く設定できるため、安価に購入することが可能となっています。バイアグラが1錠約1500~2000円のところジェネリック医薬品のカマグラゴールドは1錠約500円程度で購入できるので、効果が一緒であれば安い方が断然お得となるのです。
ED治療薬は保険が適用されないので、できるだけ安く購入したいと考えている方におすすめできます。
治療薬を服用する時の注意点としては、服用するタイミングに気を付けることやニトログリセリン系の薬と併用してはいけないこと、また副作用としてほてりや頭痛が起こることもあるとあらかじめ覚えておきましょう。
個人代行輸入とは
ではジェネリック医薬品はどのように入手するのかというと、病院で診察をして処方箋をもらい購入する方法と個人輸入代行サービスを用いる方法があります。個人輸入とは海外の製品を個人が直接購入することとされていますが、実際では言語の違いなどがあり一般人にはなかなか手が出しにくい制度でした。
しかし個人輸入を代行してくれるサービスが登場したことで海外の製品をより手軽に入手できるようになったわけです。
これはED治療に関しても例外ではなく、個人輸入代行を行っている業者ではバイアグラの他にレビトラ、シアリスなど多くのED治療薬もあるため、それぞれの効能・特徴を見比べ考慮しながら購入することができます。
そして何よりネットで購入できることで実際に病院に行かなくてもED治療薬が入手できるため、EDのような他人に知られたくないような症状に悩まされている人でも治療薬を入手しやすい環境が整ってきているというのも大きな特徴であります。
勃起力を向上させるED治療薬の作用
勃起とは性的刺激を受けた際にNO(一酸化窒素)分泌されcGMP(環状グアノシン一リン酸)という物質が増えることにより陰茎動脈の血流が増え、血管が広がることで性器が勃起状態となります。その後、性的満足を得たりするとcGMPを分解してしまうPDE-5(ホスホジエステラーゼ-5)という酵素が働きかけ勃起状態が収束するというのが勃起に関する一連の流れなのですが、加齢やその他の原因により勃起に必要なNOの分泌が少なくなると勃起できなくなりEDとなってしまいます。

ここで登場したのがED治療薬です。ED治療薬はPDE5阻害薬とも呼ばれており、その名の通りcGMPを分解するPDE-5の働きを抑える効果があり、それと同時にNOの濃度を増やす役割も果たしてくれるのでcGMPが血管を拡張する働きを促してくれます。これによりEDの人でも勃起できるという仕組みになっているのです。
他にもできるED治療
ED治療薬以外にもできる治療法としては日頃の生活を見直すことが挙げられますが、まずは食生活を見直してみましょう。 食事として特に取り入れたい栄養素としては下記に記載してあるような亜鉛を含んだものが良いでしょう。
- 牡蠣
- 魚介類
- レバー
- 鶏肉
- 抹茶
他にもたくさんありますが、なぜ亜鉛が良いかと言うと亜鉛は「セックスミネラル」と言われる通り性機能を改善してくれる働きがあるのです。EDの原因としては男性ホルモンであるテストステロンの減少が考えられますが、亜鉛を摂取することでテストステロンの減少を抑えることができます。
納豆やオクラなどのねばねばした食材に含まれるムチンも精力を高める効果がありますので、亜鉛と一緒に摂取すると良いでしょう。
また、運動不足は神経機能の低下をもたらすと考えられており、それによりEDが発症するとも言われているため、ED治療の一環として運動不足を解消することも有効です。特に下半身を鍛えるスクワットや有酸素運動を定期的に行うことで勃起力の増強に繋がりますが、下半身を鍛えるという意味でサイクリングをしてしまうとサドルで局部付近を圧迫してしまい、治療するどころか症状を悪化させてしまう危険があるので、自転車に乗る際は注意が必要です。