淋病ってどんな病気?

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「淋病」と聞けば、現在ではほとんどの人が、性病の一つだと認識していることと思われます。
その通り、淋病とは、淋菌という細菌感染によって発症する性感染症の一つです。
淋病感染の原因のほとんどは性行為によるものです。
また感染してしまった場合の症状ですが、男女でそれぞれ症状が違います。
この淋病ですが、現在では治療法もあり、治療すれば完治することが可能です。
しかし、治療せず放置してしまうと、様々な病気を併発してしまう可能性のある疾患です。
もしも、自分が感染してしまった時、感染の恐れがある時のために、淋病について詳しく知りましょう。

淋病の原因と感染経路

淋病は淋菌の感染により引き起こされます。
淋菌は弱い菌であり、感染者の粘膜から離れると数時間で感染性がなくなり、また温度変化などで簡単に死滅してしまいます。
このことから、他の性病のような温泉や公共施設のトイレなどに接触して感染するというのは希少で、淋病の場合は感染原因のほとんどが性行為もしくは性行為に類似した行為によるものだと考えられています。

セックスに潜む感染リスク

淋病の具体的な感染経路は、セックス、オーラルセックス、アナルセックスなどです。また、タオルを共有したことで感染した例もあります。
淋菌は感染者の粘膜で生きているため、性器から性器だけではなく、粘膜から粘膜へと感染するのです。
このため、性器だけではなく、口や肛門などにも感染してしまう場合があります
基本的には性行為によって感染するのですが、性器や口にも感染することから、風俗店の利用によっても感染する可能性もあるので注意しましょう。

淋病の症状は男性と女性で大きく違う

淋病にはある特徴があります。それは男女での症状の違いです。
男性は感染すると早い段階で症状が出始めますが、女性は感染しても自覚症状がないことが多く、症状が出たとしても軽いことが多いのです。
まず男性の場合ですが、淋病に感染してからおよそ2日~1週間程度で症状が現れ始めます。人によって個人差はありますが、尿道にかゆみや軽い違和感を覚える、排尿時に痛みが生じる、陰茎から膿が出るなどの症状があります。
また、陰茎の開口部が炎症を起こして腫れる場合もあります。淋病に感染した状態を放置して細菌が副睾丸まで広がると、陰嚢の中の精巣上体を包んでいる陰嚢が腫れて、歩行困難なほどの強烈な痛みや高熱がでる淋菌性精巣上体炎を発症する場合があります。
淋病に感染した際のかゆみや痛みの度合いなどには個人差があり、膿の量や黄色っぽいもの・透明なもの・白っぽいものなど状態なども人によってそれぞれ違います。
男性の場合は淋病に感染するとほとんどの人に症状が現れますが、場合によっては症状が起きない場合もあります。

女性の淋病には約80%が無症状となっており、症状が出たとしても軽度とされています。具体的には、陰部に軽い違和感を感じ、膣から膿のようなものが出るというものです。
しかし、淋菌が尿道に感染すると女性でも排尿時に痛みを感じたり、尿道から膿がでたり、発熱が起きるなどの症状が出現します。
また、女性の場合は放置により淋菌が卵巣や卵管、骨盤内の膜に侵入する場合があります。淋菌の侵入が進むと骨盤腹膜炎や不妊症、子宮外妊娠などの原因になることがあります。
細菌が卵管に感染すると「卵管炎」または「骨盤内炎症疾患」と言われる病気になる可能性もあります。こうなると、下腹部に激しい痛みが生じるようになります。
腹膜にも症状が出る場合もあり、これは「腹膜炎」と呼ばれます。腹膜炎になると腹部全体が強く痛みます。腹膜炎についても、痛みだけではなく不妊の原因になる可能性があります。
女性の場合、もう一つ注意しなければならないこともあって、それは妊婦の場合です。なんと淋病は出産時の産道感染によって母子感染してしまうことがあるのです。
男性と比べて症状が出にくく自覚しづらい淋病ですが、放置すると女性のほうが様々な問題を引き起こしてしまう可能性があるので十分注意しましょう。

血液でわかる?淋病とその他の性病

張り巡らせる血液のイメージ

性病の中には血液検査で判明するものがありますが淋病は血液で判断することはできません。 淋病は感染した部分にのみ症状がでるため、性器や喉の分泌液や粘膜などで検査をすることになります。

血液で検査できる性病は、エイズ、クラミジア、B型肝炎、C型肝炎、梅毒、性器ヘルペスなどです。 これらは血液検査で感染の有無がわかります。
中でもエイズ、B型肝炎、C型肝炎、梅毒などは血液からの感染もあるので注意しましょう。

【性病の検査方法】

■血液検査

  • HIV
  • クラミジア
  • B型肝炎
  • C型肝炎
  • 梅毒
  • 性器ヘルペス

■喉(のど)粘膜の検査

  • 淋病
  • クラミジア

■おりもの検査

  • 淋病
  • トリコモナス
  • クラミジア
  • 膣炎
  • ガンジダ

■尿検査

  • 淋病
  • クラミジア

淋病は喉(のど)も関係するの?

先述の通り淋病は、性器はもちろん、粘膜から粘膜へも感染するため、オーラルセックスなどを行うことによって性器から喉へ感染するというのは珍しい話ではなく、最近は若い人たちにも増えてきています。

淋病は喉へ感染する事もあります

喉に淋病が感染すると咽頭淋病や淋菌性咽頭炎とも呼ばれ、まれに喉に痛みを感じる場合がありますが、ほとんどは痛みや発熱などの症状が現れないため、無症状のまま経過して感染のリスクが残ることが問題になっています。 淋病治療で性器部分が完治したとしても喉はまだ淋病に感染したまま、というケースもあるので淋病に感染した際は咽頭部分も気にかける必要があります。

淋病かもと思ったら今すぐ検査を!

『ネットで見た症状と自分の症状が似ている…これって淋病かも…。』
そう思ったら今すぐに、淋病の検査を行いましょう。
淋病の検査は主に病院か保健所(自治体)で受けることが出来ます。
淋病の検査は尿検査、おりものなどの分泌液の検査、喉の粘膜の検査で判定します。

病院の検査について、病院では診察からしっかりと検査をしてくれます。病院の診察時間内であればいつでも検査ができますが、検査が高額になる場合もあるので下調べが必要です。
保健所(自治体)での検査は、匿名でありなおかつ無料なのですが、毎日検査を行えるわけではなく、決められた日時での検査になります。
いずれにしても検査を受けるのであれば症状がひどくなる前に行動しましょう。

淋病の治療法

淋病の治療法で一般的なのは薬による治療です。淋病は完治可能な感染症であり、基本的には一回の抗生剤治療で完治が可能です。
これだけを聞くと、一回薬を飲むだけで治療でき、それほど問題視しなくてもいいように感じるかもしれませんが、実際はそこまで簡単な問題ではありません。
それはなぜかというと、淋病はセックス、オーラルセックス、アナルセックスなど、性行為によって感染する性感染症だからです。
例えば、もし自分が淋病になってしまったとすると、自分が性行為をしたパートナーにうつしてしまう可能性があるのです。
このため、もし淋病になり、それが完治したとしても、パートナーに淋病がうつってしまっていた場合は、パートナーからまた感染してしまう可能性が出てきます。
つまりどういうことかというと、淋病の治療は自分一人だけが治療するだけではなく、パートナーも一緒に治療しなければならないのです。

性病は早期発見と早期治療が大切!

性病は早期発見と早期治療が大切で、最も重要です。 性病は、性行為感染症(性感染症)というもので、セックス、オーラルセックス、アナルセックスなどを含む性行為によって感染する感染症のことをいいます。
性病には、淋病だけでなくエイズ、クラミジア、梅毒、性器カンジダ症、トリコモナス症、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、ケジラミ症、疥癬、ウイルス性肝炎など、様々なものが存在し、病原体も細菌、真菌、ウイルス、寄生虫、原虫など多数存在しています。

直接死に関わることはないという場合が多いですが、性行為という私たちにとって身近な行為で簡単に感染してしまうことや、最近では性行為の初体験が若年化し、単に性行為や性病に関わる人口が増えてきているということもあり、軽視するのは危険です。
様々な疾患にそれぞれの症状や検査方法、治療方法などもありますが、共通して言えることは「感染していることに早く気づくことが大切」ということです。
性病=汚い、恥ずかしい、などという気持ちから、検査をしない人も多いですが、性病に限らず病気というものは、進行していくにつれ深刻な状態になってしまうものなので、早めに検査、治療を行いましょう。

とにかく性病は早期発見が重要になるのです。特に性病の場合はパートナーがいることなので、感染していることを危惧し、自分自身には症状がなくても検査をするなどの対応ができる感染症です。
性病によっては女性には大きな症状が出るものの男性には全く症状がでないものや、またはその逆で、淋病のように男性の方が強く症状が出るものなど様々です。
症状がないから感染していない、ではなく、パートナーの症状と合わせて自分自身の感染を疑うことで大事に至らずに治療ができます。

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